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    IT資産とは?種類と管理方法を解説

    皆さんは、「IT資産」と呼ばれる、各種端末に代表される企業の資産について、どこまでリスク管理しているでしょうか。資産管理(棚卸し)は、どの会社でもなかなか骨の折れる作業ですよね。中でも、IT資産と言われるモノについては、物体だけではないので少し注意が必要です。
    そんなわけで、一般的に3月決算の企業が多いので、本記事ではIT資産に関する「棚卸しについて」「セキュリティリスク」に触れてみたいと思います。

    「IT資産」は、情報技術に関連する資産のことを指します。具体的には、コンピューターやネットワーク機器、ソフトウェア、データベース、ウェブサイトなど、企業や組織が所有する、ITを用いた業務に必要な全ての資産を含みます。
    企業や組織にとって非常に重要なものであり、業務の遂行や情報の保護など、様々な目的に使用されます。そのため、IT資産の管理は重要な課題となっています。適切な管理を行わないと、セキュリティ上の問題や業務の停止など、深刻な問題が発生する可能性があります。

    目次

    IT資産の種類とは

    ハードウェア資産:コンピューターやサーバー、ネットワーク機器、ストレージデバイス、プリンター、スキャナーなどの物理的な資産です。

    ソフトウェア資産:オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェア、データベースシステム、セキュリティソフトウェアなど、コンピューター上で実行されるソフトウェアのことです。

    データ資産:企業や組織が所有するデータベース、ウェブサイト、クラウドストレージなどのデータを指します。

    人的資産:ITスタッフやエンジニア、技術者など、企業や組織内でITシステムの設計、開発、運用を担当する人々を指します。

    プロセス資産:ITシステムを構築、運用、保守するためのプロセスや手順、標準化されたドキュメンテーションなど、企業や組織が所有するプロセス資産を指します。

    これらのIT資産は、企業や組織にとって重要な役割を果たしており、適切な管理が必要です。

    IT資産管理の目的とは

    IT資産管理の目的は、企業や組織が所有するIT資産を最適に管理し、利用価値を最大限に引き出すことです。
    企業や組織が所有するIT資産を一元管理し、その位置や利用状況を正確に把握(可視化)することで、効率的な利用やセキュリティ対策を行うことができます。

    また、IT資産の活用状況を分析し、必要な資産を最小限に抑えながら最適な構成や運用方法を確立することで、コストを削減にもつながります。

    本記事でお伝えしたい最重要の管理項目は、「セキュリティ管理」です。IT資産を適切に保護することで、セキュリティ確保やコンプライアンスの遵守を実現することができます。不正使用とか、サポートの切れたソフトウェアはアップデートの対象外となるのでソフトウェアの脆弱性につながり、外部攻撃を受けやすくなります。

    IT資産管理の市場動向

    IT資産管理市場は、近年急速に成長しています。主な要因としては、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、モバイル技術の普及などが挙げられます。これらの技術の進化により、企業や組織はますます多くのIT資産を保有するようになり、それらを適切に管理する必要性が高まっています。

    市場規模に関しては、2020年時点で、IT資産管理市場は約22億ドルとされており、2025年には年平均成長率(CAGR)が12.3%に達し、市場規模が約40億ドルに拡大すると予測されています。また、IT資産管理市場は、製造業、小売業、金融業、医療業など、さまざまな業種において需要が高まっています。

    さらに、IT資産管理の分野には、自動化や人工知能(AI)などの技術が導入され、IT資産の発見や分類、リスク分析、更新管理などの業務が効率化されることが期待されています。これにより、IT資産管理の作業効率が向上し、企業や組織のIT資産管理の負担が軽減されることが見込まれています。

    総じて、IT資産管理市場は成長が続く見込みであり、今後もIT資産管理の自動化やAI技術などの進化によって、より効率的かつ正確な管理が可能になると考えられます。

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    IT資産を起因するインシデントの影響範囲とは

    IT資産を発端とするインシデントが発生すると、その影響範囲は非常に広範囲に及びます。

    所有するIT資産が業務や生産に必要な場合、インシデントが発生すると業務停止・生産停止が起こり得ます。例えば、システムがダウンしてしまった場合や、重要なデータが紛失してしまった場合などが挙げられます。

    また、その対処や修復にはコストがかかります。そのコストは、システムの復旧やデータの復元、セキュリティ対策などにかかるものであり、それらの作業に専門的な技術が必要となる場合があります。これにより、修復コストが増加してしまうことがあります。

    企業として一番恐れるべきは、個人情報流出・情報漏洩です。
    IT資産には、機密性の高い情報や個人情報が含まれる場合があります。インシデントが発生すると、これらの情報が漏洩してしまう可能性があります。情報漏えいは企業や組織にとって深刻な問題となり、信頼性や評判の低下、法的な問題などを引き起こすことがあります。

    例えば、個人情報漏洩があった場合、企業や組織は法的な責任を問われます。
    また、インシデントの原因がセキュリティ対策の不備であった場合、法的な制裁を受けることがあるため、適切なセキュリティ対策が必要です。

    以上のように、IT資産のインシデントが発生すると、その影響範囲は非常に広範囲に及びます。そのため、インシデントが発生しないように適切な対策を講じることが重要です。
    対策方法を学ぶ中で、個人情報保護の認証についても目にすると思います。認証取得が目的ではなく、企業として個人情報の取り扱いに真摯に取り組む姿勢を得られることでしょう。是非、下記の記事もご一読ください。

    コンプライアンス(法令遵守)における注意点とは

    IT資産を管理する上でコンプライアンスには以下のような点に注意する必要があります。

    法令や規制の遵守:企業や組織が所属する業界や地域における法令や規制に従い、IT資産の運用や保守を行うことが必要です。たとえば、個人情報保護法や金融商品取引法、情報セキュリティ基本方針等の法令や、PCI DSSやISO/IEC 27001等の規制に従う必要があります。

    データプライバシーの保護:企業や組織が保有する個人情報や機密情報を、適切に管理・保護することが必要です。情報漏えいや不正アクセスを未然に防ぐため、セキュリティポリシーやアクセス権限制御などを導入する必要があります。

    ソフトウェアライセンスの管理:企業や組織が利用するソフトウェアのライセンス規約に従って、ライセンスの数や期限、使用許諾範囲を確認し、適切に管理することが必要です。無許可のソフトウェア使用による不正行為を未然に防ぐため、ソフトウェアの購入履歴やライセンス情報を管理することが必要です。

    インシデント管理:情報漏えいや不正アクセスなどのセキュリティインシデントが発生した場合には、適切な対処を行い、事後処理を適切に行うことが必要です。インシデント発生時の報告手順や調査方法、改善策などを定めた適切なインシデント管理計画を策定し、実施することが重要です。

    これらの点を考慮して、適切なIT資産管理を行うことで、企業や組織はコンプライアンスを遵守し、信頼性の高いシステム運用を実現することができます。

    情報セキュリティ対策に投資が必要な理由

    ここまでIT資産についてご説明をしてきましたが、低コストでは管理が難しいことは皆さんお気づきになったのではないでしょうか?情報セキュリティ対策への投資を怠ると、企業としての業務継続性の確保が難しくなったり、企業評価を損ないかねない事態に発展する可能性もあります。「いざ」「万が一」に備えておくことが肝要です。

    データ漏洩や情報漏えいの防止

    情報セキュリティ対策を行わない場合、機密性の高い情報や個人情報などが漏えいするリスクが高まります。情報漏えいが起こると、企業や組織に多大な損害をもたらすことがあります。情報漏えいに伴う損害は、企業の評判や信頼性の低下、法的な問題、経済的な損失などがあります。情報セキュリティ対策に投資することで、これらのリスクを軽減することができます。

    業務継続性の確保

    情報セキュリティ対策を行うことで、システムの安定性や可用性を確保することができます。システムがダウンしてしまったり、ウイルス感染などの被害を受けると、業務の継続性が損なわれる可能性があります。情報セキュリティ対策を行うことで、こうしたリスクを軽減することができ、業務の継続性を確保することができます。

    法的要件の遵守

    情報セキュリティ対策は、法的要件を遵守するためにも必要です。多くの国や地域では、個人情報保護法やサイバーセキュリティ法などの法律が存在し、企業や組織はこれらの法律に従って情報セキュリティ対策を行わなければなりません。適切な情報セキュリティ対策を講じることで、法的リスクを回避することができます。

    コスト削減

    情報セキュリティ対策に投資することで、コスト削減につながる場合があります。例えば、ウイルス感染や不正アクセスなどによってシステムがダウンした場合、復旧には大きなコストがかかることがあります。また、情報漏えいがあった場合には、企業や組織に多大な損害が発生することがあります。これらのリスクを回避するために、情報セキュリティ対策に投資することで、これらのコストを削減することができます。例えば、バックアップの導入やレガシーシステムの更新など、情報セキュリティ対策に投資することで、将来的に発生する可能性のある問題を予防することができます。

    顧客の信頼性向上

    情報セキュリティ対策を講じることで、顧客や取引先などからの信頼性が向上することがあります。顧客や取引先は、情報漏えいやウイルス感染などのリスクを回避したいと考えています。情報セキュリティ対策を講じることで、企業や組織は信頼性を高め、競争力を維持することができます。

    以上のように、情報セキュリティ対策に投資することは、企業や組織にとって重要なことです。情報漏えいやウイルス感染などのリスクを回避し、業務継続性を確保することができます。また、法的要件を遵守することで法的リスクを回避し、コスト削減につながることがあります。さらに、顧客や取引先からの信頼性向上につながり、競争力を維持することができます。

    まとめ

    ここまで、IT資産の管理について少し怖い話もしてきましたが、いかがでしたか?

    I T資産の棚卸を手作業で行うとミスが起こりやすく、完璧な資産状況の把握は難しいです。日頃からパソコンなどを管理する担当者がいない場合には、棚卸作業に追われ、通常業務が滞る事態につながりかねません。

    IT資産の所有数・利用台数が少ないうちは、Excelでも台帳を作成し管理できるでしょう。しかし、台数が増えてくると、適切な管理や維持が難しくなってくるのが現実です。

    そこで、IT資産管理や棚卸の属人化を防ぐため、資産管理に特化したソフトの導入をおすすめします。IT資産管理ソフトは、ハードウェアやソフトウェアの情報を自動収集し、常に最新の状態を維持します。管理するパソコンやソフトウェアの数が増えても、設定さえしておけば管理することが可能です。

    次年度の棚卸しの時期にかかる時間的コスト・人的コストを削減するためにも、IT資産管理ソフトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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