現代のウェブデザイントレンドとして、ホームページ制作において「パララックス」が注目されています。
この視覚的に魅力的な効果は最近多くのホームページ制作で活用されていますが、当然メリットとデメリットが存在します。
この記事では、ホームページ制作時におけるパララックスの本質、その活用方法、そして実装時の注意点について詳しく解説していきます。
この記事の目的
Webの世界は日進月歩で進化していて、便利で新しい技術がどんどん登場しています。
その進化に伴い、新たな用語も年々増えています。
私たちが提供する「ホームページ制作サービス」の観点から専門用語を抜粋して分かりやすくお伝えします。
パララックスとは?
背景と前景が異なる速度で動くことで、立体的な印象や深みを作り出すデザイン手法を指します。
具体的には、ページのスクロール時に背景画像と前景のテキストや画像が異なる速度で動くことで、深度感のある演出が生まれます。
パララックスを取り入れたホームページの事例6選
文字だけではイメージが湧かないと思います。これらはパララックスを取り入れているサイトです。
ポルシェ
スクロールするたび、ポルシェの歴史(進化)を見ることができます。
http://porschevolution.com/#1920s
あかちゃんのための出産準備リスト
シンプルなパララックスですが、ついついスクロールしてしまいます。
https://www.beams.co.jp/special/hello_baby/
架空のパティスリー『しろいし洋菓子店』
最初のスクロールが魅力的です。
https://shiroishi-yougashiten.com/
榎本調剤薬局
サービス紹介部分にのみパララックスを取り入れています。
https://enomoto-pharmacy.com/
Every Last Drop
海外のサイトです。朝起きて、シャワー浴びて、出社して…
http://everylastdrop.co.uk/
BeerCamp at SXSW 2021
こちらも海外のサイトです。好きな人はハマるパララックスです。
https://2011.beercamp.com/
パララックスのメリット
- ①視覚的魅力
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立体感により、他のサイトとの差別化ができます。特に、ストーリーテリングを取り入れたい場合や、製品の特徴を際立たせたい際に、この効果は非常に役立ちます。
- ②ストーリーテリング
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ユーザーに物語やプロセスを順序立てて示すことができます。ブランドの歴史や製品の使い方を効果的に伝えることが可能です。
- ③ユーザーエンゲージメントの向上
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立体的な動きがユーザーの注意を引き、サイトの滞在時間が向上します。
パララックスのデメリット
- ①パフォーマンスの問題
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パララックス効果を実現するために重たいJavaScriptや多数の画像が必要となることで、ページの読み込み速度が遅くなる可能性があります。
- ②ユーザビリティの問題
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画面の動きが頻繁であるため、一部のユーザーには不快感を与える可能性があります。
- ③SEOの課題
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過度なパララックス効果は「Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)」などの指標に悪影響を与え、検索エンジンのランキングを低下させる恐れがあります。
パララックスの導入方法
次に、パララックス効果を実現するための基本的な手順を紹介します。
- ①必要な素材の用意
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背景画像や動画、そして前景テキストやその他のコンテンツを用意します。
- ②CSSとJavaScriptの実装
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背景と前景の動きの差を作り出すためには、CSSとJavaScriptを駆使します。適切な動きを設定するため、スクロールの速度に合わせて、背景の動きを制御するコードを書きます。
- ③テスト
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異なるデバイスやブラウザでの表示を確認しながら、適切な動きが得られるかテストします。特にモバイル環境での動作確認は欠かせません。
WordPressのパララックス効果プラグイン
実際にCSSやJavaScriptのコードが書けなくても、WordPressをお使いであればプラグインを取り入れることでパララックスを実現することができます。以下に人気のあるプラグインを挙げます。
- Parallax Scroll by Adamrob.co.uk
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簡単にパララックスバックグラウンドを設定できるプラグイン。短いコードをページや投稿に追加するだけで、指定された画像を使用してパララックス効果を実現できます。
- WP Parallax Content Slider
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記事やページのコンテンツをスライダー形式で表示し、パララックス効果を追加することができるプラグイン。
- Advanced WordPress Backgrounds
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ビジュアルコンポーザーとの互換性があり、パララックス背景、ビデオ背景、ホバー効果などを実装できるプラグイン。
- Simple Parallax Responsive
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パララックス効果を追加するためのシンプルなプラグイン。ショートコードを使用して、投稿やページに効果を追加することができます。
- Stellar for WP
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jQueryのStellar.jsを使用して、簡単にパララックス効果をページや投稿に追加できるプラグイン。
パララックス使用時のトラブルとその対処法
パララックスを使用しているとき、トラブルは発生します。以下の例を参考に解決していきましょう。
トラブル1:ページの読み込みが遅い
【対処法】
画像の最適化や不要なJavaScriptの削除、キャッシュの利用などの最適化手法を取り入れることで、ページの読み込み速度を向上させます。
トラブル2:モバイルでの動きが不自然
【対処法】
モバイル環境に特化したデザインを別途作成するか、モバイル時にはパララックス効果をオフにします。
トラブル3:SEOランキングが下がる
【対処法】
「core web vitals」を意識した最適化を行うことや、コンテンツの質を上げることで、SEOの評価を向上させます。
まとめ
今回のコラムはここまでになります。パララックスについて少しは理解できましたでしょうか。
パララックスは、ホームページ制作の際に視覚的な魅力でウェブサイトを際立たせることができる効果的なデザイン手法です。
しかし、その実装には慎重さが求められます。特に、SEOの観点やユーザビリティに注意を払うことは、ホームページ制作において必須となります。
ホームページ制作時には、パララックスのメリットとデメリットを十分に理解した上で、その活用方法を検討することが重要です。
とはいえ、自分でパララックスを取り入れたホームページ制作を行うとなるとかなりの労力が必要となります。
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