最近、耳にすることが増えた「サブスクリプション(サブスク)型」のホームページ制作サービス。「初期費用0円」「月々1万円から」といった魅力的なフレーズに、多くの経営者やWeb担当者の方が関心をお持ちではないでしょうか。
確かに手軽に始められる点は大きな魅力ですが、その選択が貴社の長期的なビジネス戦略にとって本当に最適なのかは、慎重に検討する必要があります。
本記事では、サブスク型ホームページが本当に「割安」なのかを、メリットとデメリットの両面から徹底的に深掘りします。そして、どのような事業フェーズや目的に適したサービスなのかを分かりやすく解説し、貴社が後悔しないWebサイト制作の意思決定をサポートします。
そもそもサブスク型ホームページとは?
サブスク型ホームページとは、月額料金を支払うことで、ホームページの制作から、公開後のサーバー運用、セキュリティ対策、基本的な保守管理までをパッケージとして利用できるサービスです。
分かりやすく例えるなら、車を「購入して自分で維持管理する」のが従来型(買い切り)だとすれば、サブスク型は「月額料金で新車に乗り続けられ、点検やメンテナンスも任せられるカーリース」に近いイメージです。
【サブスク型ホームページの主な特徴】
- 初期費用を抑えられる
まとまった制作費用を最初に払う必要がない、または少額。 - 月額料金に一括
サーバー代、ドメイン代、SSL証明書、システムアップデート、軽微な更新対応などが月額費用に含まれることが多い。 - 運用の手間削減
専門的な知識が必要な保守・管理はサービス提供会社に任せられる。
従来型が「制作費」と「保守費」を分けて契約するのに対し、サブスク型は初期費用を限りなくゼロに近づけ、月々の支払いに費用をならしている点が大きな違いです。ただし、具体的なサービス範囲や含まれる内容は事業者によって異なるため、契約前の確認は必須です。
ホームページを「所有」するのではなく、必要な機能を月額で「利用」するのがサブスク型。
サブスク型ホームページの3つのメリット
メリット1:初期費用を大幅に抑えられる
最も大きな魅力は、Webサイト立ち上げ時の資金的ハードルが低いことです。
- 数十万~数百万円かかることもある従来型の制作費が、サブスク型では不要、または少額で済みます。
- 手元のキャッシュを、広告運用、人材採用、設備投資といった他の事業に投資できます。
- 創業期のスタートアップ企業、新規事業のテストマーケティング、個人事業主など、市場の反応を素早く見たい場合に最適です。
メリット2:手間なく専門的な運用・管理ができる
ホームページは「作って終わり」ではありません。公開後の安定運用には専門知識が不可欠です。
- サーバー障害対応、セキュリティ脆弱性対策、CMS(コンテンツ管理システム)のアップデートなど、専門知識が必要な技術的業務をまとめてサービス提供会社に委託できます。
- 社内にWeb専任担当者がいない場合でも、ドメインやSSL証明書の更新忘れといった人為的ミスを防ぎ、常に安定したサイト運用を実現。
- Web担当者は、本来注力すべきコンテンツ企画やマーケティング戦略に集中できるようになります。
メリット3:月々のコストが明確で、予算管理がしやすい
毎月の支払いが定額であるため、年間のランニングコストを見通しやすくなります。
- 月額料金が固定なので、資金繰りの見通しが立てやすいです。
- 従来型の保守契約で発生しがちな、突発的なサーバー障害対応や不正アクセス対策による予期せぬ追加費用のリスクを減らせます。
- 予算管理が求められる部門や、複数の店舗・事業所のWebサイトを一元管理したい企業にとって大きな利点となります。
初期投資を抑制し、運用の手間をプロに委託することで、本業に集中できるのがサブスク型の強みです。
注意すべき!サブスク型ホームページの3つのデメリット
デメリット1:長期的に見ると総額が割高になる可能性がある
手軽さが魅力の一方で、利用期間が長くなるほど支払い総額は積み上がっていきます。
- 例えば、月額1万円のサービスでも10年間利用すれば総額は120万円(1万円×12カ月×10年)に達します。
- この予算があれば、一括制作で所有権のある高機能なオリジナルサイトを構築することも十分に可能な場合があります。
- 契約前に「何年間利用する見込みか」を想定し、総支払額がいくらになるかを必ずシミュレーションすることが重要です。
デメリット2:解約するとサイトが消滅する
これはサブスク型における最も重要な注意点の一つです。
- 契約形態によっては、制作されたホームページのデザイン、コンテンツ、システムなどの所有権が制作会社側に帰属している場合があります。
- サービスを解約すると、サイトそのものが利用できなくなったり、手元にデータがほとんど残らなかったりする**「ベンダーロックイン」**のリスクを抱えます。
- 【契約前に必ず確認すべき重要ポイント】
- ドメインの移管は可能か?
- 解約時にどのような形式(HTML、画像、テキストデータなど)でデータが提供されるのか?
- コンテンツ(文章、写真)の所有権は自社にあるか?
- 事業の根幹となるホームページが他社の都合で消えてしまう事態は避けなければなりません。
デメリット3:デザインや機能の自由度が低い
多くの場合、サブスク型サービスは、あらかじめ用意されたテンプレートや機能群を組み合わせてサイトを構築します。
- これにより低価格と短納期を実現していますが、裏を返せば独自性の高いデザインや特殊な機能の実装には向いていません。
- 【自由度が低い具体的なケース】
- ブランドイメージに合わせたUI(ユーザーインターフェース)の細部までの作り込み
- 基幹システムや外部ツールとの高度な連携
- 独自の会員機能や予約システムの追加
- 大規模なデザイン刷新や機能拡張
- 自社の事業成長に合わせてサイトを柔軟に拡張していきたい場合は、この制約が将来的に足かせとなる可能性があります。
手軽さの裏にある「総額コスト」「所有権の有無」「拡張性の限界」の3つの制約を理解し、長期的な視点で検討することが不可欠です。
参考:総額の考え方(簡易シミュレーション)
費用は「初期費用+(月額費用 × 利用月数)」で比較検討することが大切です。
【総額の計算式】
- サブスク型総額 = 初期費用 + 月額 × nカ月
- 従来型(一括制作)総額 = 初期費用 + 月次保守 × nカ月
【シミュレーション例】
- サブスク型
- 初期費用:0円
- 毎月:15,000円
- 総額 = 15,000 × n
- 従来型(一括制作)
- 初期費用:800,000円
- 毎月:10,000円
- 総額 = 800,000 + 10,000 × n
損益分岐点の計算
サブスク総額 = 従来型総額
15,000n = 800,000 + 10,000n
→ 5,000n = 800,000
→ n = 160
このシミュレーションにおける両者のコストが逆転する損益分岐点は 160カ月(約13.3年) と計算できます。
これはあくまで単純な計算例です。実際には、多くの企業が3~5年周期でサイトリニューアルを検討することや、機能追加にかかる費用、SEO対策やコンテンツ制作を外部に依頼するコストなども含めて、総合的に判断する必要があります。
総額比較シミュレーター
サブスク型と従来型(一括制作)の総額を比較できます
自社の利用想定年数でコストの逆転が起きるかを必ず計算し、現実的な総額で比較しましょう。
【結論】サブスク型ホームページはこんな人におすすめ!
サブスク型ホームページが真価を発揮するのは、以下のようなケースです。
- とにかく初期費用を抑え、迅速に事業を始めたい方
- スタートアップ、新規事業、個人事業主など、限られた予算で早期にWebプレゼンスを確立したい場合。
- 1〜2年程度の期間限定プロジェクトやキャンペーンサイトを想定している方
- 特定のイベント期間中のみ必要、あるいは市場ニーズの検証を目的とした短期運用の場合。
- 社内にWebの専門知識を持つ人材がおらず、運用・管理を完全に外部委託したい方
- 日々の更新や技術的な保守作業にリ時間やリソースを割けない場合。
一方で、以下のような場合は、従来型(一括制作+保守契約)の方が適している可能性が高いでしょう。
- 企業の顔として独自のブランディングを確立したい方
- 将来的にECサイト機能や会員機能など、大規模な機能拡張を視野に入れている方
- 長期的な視点でIT資産としてのサイトを構築し、コストを最適化したい方
サイトの「目的」と「利用期間」を明確にすることが、最適な選択への第一歩です。
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この記事の監修をした人

牧野 徹郎
株式会社マスドライバー 代表取締役
- 出身地:神奈川県
- 居住地:アメリカ合衆国テキサス州ダラス
- Webマーケティング歴:15年以上
- 専門分野:SEO(11年)、広告運用(9年)、Web制作(7年)
広告運用からキャリアをスタートし、アプリのインストール促進やLTV最大化など、成果重視のマーケティングを一貫して担当。独立・起業を経て、自社サービスの成長過程でSEO、広告、Web制作に関する技術と知見を深める。その後、Webマーケティング全般のサポートを行いながら、数多くのプロジェクトで成果を出し続けています。