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    コーポレートサイトとIRサイトの違いとは?

    IRサイトというものをご存知でしょうか?
    IR(Investor Relations)サイトというのは上場企業における経営方針や財務情報などを掲載したサイトのことです。株主や投資家をターゲットとして、自社情報を知ってもらい、投資する価値のある会社だと認めてもらう為に必要な情報開示のプラットフォームです。

    反対に、コーポレートサイトとは自社の公式情報を公開するためのホームページのこと。創業期の会社にとって、コーポレートサイトはインターネット上の「名刺」になります。
    今回は一般的なコーポレートサイトとの違いのほか、IRサイトとして必要なコンテンツについてもご紹介します。

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    あなたのホームページ(Webサイト)は会社案内としてのサイト?

    IRとは財務状況などの投資に必要な情報を提供し、資金調達を有利に行うための開示行為です。開示場所として単にホームページに企業の情報(会社概要など)をただ載せておけば、株主や投資家に情報が伝わるわけではありません。

    一般的なコーポレートサイトのコンテンツであるお知らせや会社概要・ロケーション情報などは、IRとは全く別の情報としてとても大事です。しかし、IRサイトにおいてもコンテンツをそれなりに充実させる必要があるので、IR専用の独立したサイトを設けるか、コーポレートサイトに盛り込む場合は大きなコーナーを占めてくる構造になります。
    例えば株主構成やIRニュース、イベント情報、年度別情報などコーポレートサイトとは違うコンテンツが必要です。

    次の段落ではIRサイトを通じた情報発信をして、株主・投資家に「投資先として」選ばれる企業になるためのポイントを紹介します。

    その前に、第三者機関がどのような視点でIRサイトを評価しているのか、ということも知っておきましょう。
    Gomez IR Webサイトランキングでは、毎年国内企業のIRサイトを評価してランキングを発表しています。同ランキングでは「ウェブサイトの使いやすさ」「財務・決算情報の充実度」「企業・経営情報の充実度」「情報開示の積極性・先進性」の4つの観点から数千社にも及ぶ企業のIRサイトをチェックしています。同サイトの上位に名を連ねる企業のIRサイトを研究していくことも、IR制作の上で効果的な手法と言えるでしょう。

    Gomez IRサイトランキング
    https://www.gomez.co.jp/ranking/ir/index.html

    IRサイトのターゲットと掲載情報

    「IRサイトのターゲットは株主・投資家」と書きましたが、より細分化すると対象ユーザーは3つに分けられます。詳細は後述しますがターゲットごとに情報の整理も必要になります。

    個人投資家

    資金を集めて投資する機関投資家に対し、個人で自己資金を投資する人を個人投資家といいます。専業投資家と言われデイトレーダーと呼ばれる1日単位など短い期間で株を売買して利益を上げるタイプだけではなく、兼業投資家と呼ばれる中長期的な視点で売り買いするタイプや、配当や株主優待を目的にしているタイプなど、様々な目的で投資活動を行う人が存在します。

    機関投資家

    法人の大口投資家のこと。一般的には「生命保険会社」「損害保険会社」「投資顧問会社」「信託銀行」「年金基金」などが顧客から資金を集めて株式や債券で運用しています。運用資産の規模が大きく、1回当たりの売買金額も大きいのが特徴で、比較的長期の運用を行います。通常はヘッジファンドなど短期的な法人投資家は含めません。

    日本では、上場企業の株式の大半を機関投資家が持っているため、市場への影響力を有している存在です。

    海外投資家

    海外投資家は日本に居住していない外国籍の個人投資家、または法人の機関投資家のことを指し、ヘッジファンドや投資信託会社、海外年金基金などが含まれます。国外の個人・企業とは言え、日本の株市場のシェア率は大きく、近年ではますます増加傾向にあると見られています。彼らに企業情報を認知してもらうためにも、IRサイトでも英語を始めとした多言語対応は必須と言えます。

    IRサイトに最低限必要なコンテンツとは

    彼らのような投資家に対してIRサイトではどのようなコンテンツを掲載すべきでしょうか。簡潔に言うと「どのような会社がどのような事業でどれだけの成果を出しているのか」がわかるコンテンツが必要になります。
    加えて近年では株式投資を行う上で企業の社会的責任(CSR : Corporate Social Responsibility)も判断指標になっているため、CSR活動やSDGsなどへの取り組みの状況がわかるコンテンツの重要度も高まっています。最低限必要な項目は以下になります。

    会社情報

    企業情報、事業内容、経営ビジョン・理念、会社沿革、経営陣紹介、グループ会社紹介、等

    経営方針

    代表メッセージ、経営戦略、コーポレートガバナンス、マーケットデータ、リスク情報等

    財務・業績情報

    決算ハイライト、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書、チャートジェネレーター等

    株式情報

    株価情報、株式状況、株主総会、配当金、アナリスト情報、社債・格付情報、定款、電子公告等

    IR資料

    決算短信、決算説明会資料、有価証券報告書、事業報告書、株主通信、アニュアルレポート、ファクトブック、資料ダウンロード機能等

    IRライブラリ

    決算情報や業績情報、財務情報等

    ニュース

    IRニュース、プレスリリース等

    FAQ

    IR情報に関するよくある質問とその答

    その他

    CSR情報、SDGs情報、IRカレンダー、お問い合わせ、IRメール配信、RSS等

    ワンランク上のIRサイト構築3つのポイント

    前項ではIRサイトに必要不可欠なコンテンツとして、基礎を押さえましたが、ワンランク上のIRサイトを構築して株主や投資家に選ばれるにはさらに欠かせないポイントが3つあります。

    操作性・情報取得性

    IRサイトはその性質上どうしても情報量が多くなります。そのため、各コンテンツが埋もれないようにしつつ、閲覧者がサイト内で迷子にならないような適切な導線設計を行わなくてはなりません。

    またIRサイトでは、ニュースやプレスリリース、決算関連情報など、即時性のある情報更新が必要となります。そのため、ユーザーだけではなくサイト運用者にとっても、できる限り手間をかけずにスムーズに運用できるサイトを制作すべきでしょう。

    コンテンツの充実

    IRサイトに必要なコンテンツというと、一番重要なのが「財務・業績情報」なのは間違いありませんが、投資を判断する上で「どのようなビジネスを行っているのか」「そのビジネスの社会への影響度をどう捉えているか」「未来に向けてどのように歩んでいこうと考えているのか」といった点がわかるコンテンツも必要となります。

    また、個人投資家・機関投資家・海外投資家それぞれを意識することも重要です。個人投資家に向けては企業の基礎情報やストーリーを紹介するようなコンテンツを、機関投資家に向けては財務情報を、海外投資家に向けては多言語対応を、というように、各ターゲットに向けたコンテンツを用意しておくと投資先としての魅力が伝わるでしょう。

    社会の動きに対応

    プレスリリースやニュースをサイトに迅速に反映させるというだけではなく、技術的な意味でも社会の動きに対応していくことが必要です。例えばレスポンシブ対応をしていなければ、それだけで機会損失につながってしまうかもしれません。そのため、SNSでの対応やサイトの多言語化など、積極的に社会の動きに対応していくことが必要です。

    また紙ベースのコンテンツに関しても重要です。株主通信やアニュアルレポートなどいわゆる「IRツール」です。ユーザー全てがWebに対応できるとは限りませんので印刷物の配布についても従来通り継続をする方が、情報収集をするユーザー(株主)の利便性向上にも繋がります。

    多言語化に対応

    近年は海外投資家の売買シェアに占める比率が高く、市場の方向性に影響を与えており、実際に「投資部門別売買状況」によると2020年の株式売買代金の約7割を占めています。

    出典 :
    中小企業白書
    https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2019/PDF/chusho/00Hakusyo_zentai.pdf

    海外投資家が得たい企業情報とは、「社長メッセージ」「企業の株価」「決算短信・ 決算説明資料・ 有価証券報告書」「アナリストカバレッジ」「FAQ」などが挙げられます。

    例えば海外企業のIRサイトを参考にすると、社長メッセージやプレゼンテーションを、ホームページ上で別ページを設けてスピーチ動画などで詳細に掲載しているのが大きな特徴です。
    日本の企業が海外投資家向けにサイト作成をする場合、海外投資家向け情報や英語による情報開示などの動画、音声配信、ソーシャルメディア対応などのコンテンツ面において日本企業向けとは別物に近い作り方をした方が良いでしょう。

    IRサイトにはCMSが向いている?リアルタイム性と情報表示

    IRサイト構築に関するヒントを列記してきましたが、重要なのはサイトの特性による「即時性」と「コンテンツの導線設計」です。プレスリリースやニュースが分かりやすいのはもちろんのこと、ユーザーの操作性を上げるためには多くの情報に溢れたサイトの最適化設計が欠かせません。

    IRサイトに適した環境は、即時性や全体設計に適しているCMSでサイト制作をすることをおすすめします。では、どのようなCMSが向いているでしょうか?

    IRポケット

    IRサイト自動更新CMS「IRポケット」はIRサイト上で更新頻度が高い情報を自動更新できるコンテンツ管理システムです。企業独自の多種多様なシステムやデザイン、多言語表示に対応しています。
    IRポケットを利用してIRサイトの制作や構築も簡単に行うことが可能です。IRポケットの導入により、四半期開示への対応がスピーディになり、業務負担の軽減とIRサイトの品質改善が可能になります。
    TDnetに情報配信するだけでIRサイトのグラフや資料を自動更新することができ、外注費を削減できます。また、IRのスケジュールを専用管理画面から更新することができます。各予定を決算資料などにリンクさせることも可能です。

    TDnetとは
    TDnetとは、東京証券取引所が運営するシステムで、株主に会社情報を伝えるために使われます。TDnetを使うことにより、効率的に会社情報が開示できるだけでなく、報道機関や公衆への開示、資料のデータベース化など、総合的に行うことが可能となります。
    https://www.release.tdnet.info/inbs/I_main_00.html

    WordPress

    ブランドに特化したデザインで更にファンを増やすために自社制作(外注でも)が良いでしょう。

    例えば世界中のWebサイトのうち43%以上と圧倒的なシェアであるWordPressは世界一有名なCMSであると言えますが、このWordPressはIRサイト制作にも適しています。
    企業情報やコンテンツのちょっとした文言修正などが即時プレビューでき、全体レイアウトの調整も簡単に行えます。
    海外の多くの企業では、コーポレートサイトにおいて社長や役員のプロフィール写真やプライベートが詳細に記載されているIRサイトが一般的です。一方で文化の違いになりますが、日本企業のコーポレートサイトは社長や役員の情報を文字列で一覧掲載する場合が多く、情報を列挙しているだけに過ぎない場合が多いです。
    経営方針や財務情報に直接関係したコンテンツだけではなく上記のようなコンテンツも掲載する場合はページ作成が容易なWordPressが向いていると言えます。

    また、WordPressはSEOにも適しています。SEOに特化したプラグインも数多くあり、それぞれに脆弱性が発見された時の対応が早く、IRサイトの脆弱性を迅速に防ぐことが可能です。サイトの掲載情報だけではなく、サイト本体としても最新を求めるのであれば、日々進化する技術に対応することが重要です。

    ZIUSなら簡単制作!サポートも充実

    実はこの記事を書いている私達も、Webサイト制作会社です。弊社のWebsサイト制作サービス「ZIUS(ジウス)」では、サイト制作だけではなくITに関するお困りごとをまとめてご相談ください。
    IRサイト公開前の企業情報は機密情報も多いですが、弊社は厳しい審査が設けられる情報セキュリティに関する認証を多く取得しておりますのでご安心ください。

    更に、公開後の修正・追記などは、月額料金内でいつでも承ります。Webサイトは日々変化するものですので、安心して長くご利用いただけます。作成から公開後まで、担当のデザイナーがつきます。こんなふうにしてみたいというデザインイメージを担当にご相談ください。

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